2022年度の5月から11月まで、ロボメイツプロジェクトの一環として、兵庫県立川西明峰高等学校(以下、川西明峰高校)で授業を行いました。今回は授業レポートの2回目として、教材開発やロボット工作、企業による出張授業についてお伝えします。
アームロボットの学習や操作体験を経た生徒たちは、次に教材開発へ取り組みました。
教材とは、アームロボットを使って授業で何をするかという具体的な授業内容です。
生徒たちが考えたシナリオは「ブロックを動かしてハンバーガーを作る」。具材に見立てたブロックを移動させて積み上げ、好きなハンバーガーの形を作っていくという課題を設定しました。
10月からは就職予定の生徒も授業へ合流。先に授業を受けていた理系の生徒が就職組へ教える「リレー型体験学習」の形でアームロボットの基本操作から進めて、ハンバーガーのゲームも体験してもらいました。
ロボット工作では、アームロボット教材の製作・組み立てを体験。構造を知ることに加え、マニュアルなしで、見本を見て観察力や想像力を発揮しながらパーツを組み合わせることも授業の狙いです。高校生からは「プラモデルのような感覚で、断片的な情報でどれだけできるかが勝負」「マニュアルのない方が、人によって方法が違うので面白い」といった感想が聞かれました。
10月には、ロボットの開発・製造・販売などを手がける「パナソニック コネクト」様による出張授業が実現。ティーチング・ペンダントというコントローラーなど仕事道具の実物を見せながら、同社のロボットが活躍した実績や業務内容を紹介。溶接ロボットが工場で稼働する動画の上映や、若手エンジニアさんによるお話もありました。