産業用ロボット人材育成事業「ロボメイツ」の一環として、2022年度も、尼崎市立尼崎双星高等学校(以下、尼崎双星高校)で出張授業を行いました。
2021年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、小学校での授業が中止となってしまいましたが、2022年度はロボメイツの特徴である「リレー型体験学習」形式の授業が実現。当社スタッフがロボット操作やプログラミング技術をインターンやアルバイトの大学生へ教え、次に大学生が高校生へ教え、高校生が小学生へ教える形のリレーができました。
教わる側にとっては、大人より年齢の近い大学生、高校生の方が緊張しないため、質問をしやすいというメリットがあります。また、共通の話題や若者同士の言葉で交流できることもあり、楽しい雰囲気で進められます。
小学校でのロボット体験授業は、尼崎双星高校商業学科の3年生26人が尼崎市立上坂部小学校に出向いて実施。生徒たちは、先輩の活動をベースに自らも内容や伝え方を工夫して、6年生3クラス、92人を対象に「先生役」を務めました。
9月と10月の2回にわたり授業を行い、1回目は産業用ロボットの動画上映や仲良くなるための交流会、産業用アームロボットを模した教材を使った操作体験を行いました。
同じ尼崎市内にある産業技術短期大学の二井見博文教授(当時・機械工学科、現・電気電子工学科)が、ロボメイツのために新たに開発したアームロボット教材は、クレーンゲーム感覚でロボットの構造や動かし方を学ぶことができるもので、小学生たちはペアでブロックを運ぶミッションに楽しんで取り組みました。
慣れてくると自分たちでルールを作ってゲームをするなど自由な発想で自ら学び、さらに複数人で協力して動かし、チームワークも高めていきました。
次回の授業レポートでは、小学校で実施した授業の2回目の様子をお伝えします。