尼崎双星高校の3年生が小学生の先生役
小学6年生を対象に、9月、10月の2回にわたり開催
昨年度(2022年度)に引き続き、尼崎市立尼崎双星高等学校商業学科の3年生が「後期課題研究」の授業でロボメイツの活動に参加。「わくわくロボット操作体験 ロボメイツ」と題して実施した尼崎市立上坂部小学校での出張授業で、先生役を務めました。今年度は新しいオリジナル教材を導入し、9月、10月の2回にわたって小学6年生約90人を対象に授業を行いました。
1日目(9/27)は、産業用ロボットの役割と構造を知ること、高校生と仲良くなることをメインに実施。2日目(10/25)は、産業用ロボットを模したオリジナル教材「ミニマル工場」を使った操作体験や、「パクパクハンド」を作るロボット工作などをしました。
産業用ロボットの役割を紹介し、操作や工作体験を実施
1日目の主な内容
- 産業用ロボットの動画上映
- 自己紹介・名札づくり・トーク
- ロボット模型の操作
- ドライバーを使った工作体験
ロボットは共に働く仲間=メイト
ロボットは人々の生活を楽にしてくれて、共に働く仲間=「メイト」である。そんな考えから、私たちは、産業用ロボット人材育成事業を「ロボメイツ」と名付けました。学校の授業では、まず導入として、ものづくり現場の人手不足という問題を提示し、産業用ロボットの役割や可能性、子どもたちがロボットと共に働く未来についてお話ししています。
1.産業用ロボットの動画上映
パナソニック コネクト株式会社様にご協力いただいて制作した動画を上映し、産業用ロボットの役割や、生活に身近な製品をつくっていることなどを紹介しました。
2.自己紹介・名札づくり・トーク
授業では、初対面の高校3年生と小学6年生が仲良くなり、楽しい雰囲気をつくるトークタイムを設けています。この日も気軽に呼び合えるよう名札をつくり、好きなものやゲームなどについて、プログラミングやロボットの話をしながら楽しく交流を深めました。
ロボット模型の操作とドライバーを使った工作体験
3.ロボット模型の操作
動かす人と指示を出す人に分かれ、産業用アームロボットの模型を操作し、ブロックをつかんで持ち上げて運ぶというゲーム感覚の体験を行いました。ロボットの構造を知ることや、ロボットを動かす指示がプログラミングだと理解してもらうことが目的です。
この模型は、ロボメイツの協力団体として産学連携をしている産業技術短期大学の二井見博文教授(電気電子工学科)が作ってくださった、オリジナルのアームロボット教材です。先端の開閉部分に使う輪ゴムは、ロボメイツの支援企業である神戸の東華護謨(とうかごむ)工業株式会社様より寄贈いただいたものです。
4.ドライバーを使った工作体験
過去の授業では、子どもたちが普段なかなかドライバーを使う場面がないため、ネジ回しに苦労する姿が見られました。そこで今回は新たに、使い方の練習を兼ねた工作体験を実施。高校生たちが見守る中、小学生は真剣な眼差しでドライバーを手に、押し付ける力と回す力のバランスを取りながらパーツを組み立てていきました。
つくったのは、ロボットが動く仕組みの平行リンク機構を解説するためのパーツです。この教材も産技短大の二井見教授に製作していただきました。
大学生→高校生→小中学生へ教える「リレー型体験学習」
楽しい体験を通してロボットに親しんでほしい
ロボメイツでは、大学生→高校生→小中学生と教えていく「リレー型体験学習」という形式をとっています。
初めに当社スタッフがロボット操作やプログラミング技術をインターンやアルバイトの大学生へ教え、次に大学生が高校生へ、高校生が小中学生へとつないでいきます。教わる側にとっては、大人より年齢の近い学生の方が緊張しないため、質問をしやすいメリットがあります。また、共通の話題や若者同士の言葉で交流できることもあり、楽しい雰囲気で進められます。
尼崎双星高校の生徒が小学校で「ロボット体験」出張授業 後編では、2日目の授業の模様をお伝えしています。
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関連リンク(外部サイト)
尼崎市立尼崎双星高等学校
産業技術短期大学
東華護謨(とうかごむ)工業株式会社