活動レポート

広島大学のラボで小学生対象のロボット体験セミナーを開催

小学4年生~6年生が工作とプログラミングに挑戦

イベント概要

2月25日(日)、「広島大学きてみんさいラボ」で小学4~6年生を対象にしたロボット体験イベントが開催され、ロボメイツとしてお招きを受けて「ロボットハンド工作 プログラミング体験セミナー」を行いました。

  • イベント名:第4回バイオデザインサロン「ロボットハンド工作 プログラミング体験 セミナー」
  • 場所:広島大学きてみんさいラボ
  • 参加人数:午前12人、午後11人 (小学4~6年生)
  • 参加費:無料
  • 実施日時:2024年2月25日(日)午前の部10:00~12:00、午後の部13:30~15:30
  • 講師:株式会社エアグラウンド 代表取締役 畠中 裕介
       産業技術短期大学 二井見 博文教授
       神戸市立神戸工科高等学校 恒松 良太先生、土井 沙羅先生
  • 主催:広島大学 学術・社会連携室 オープンイノベーション本部 産学連携部 バイオデザイン部門

ロボメイツ初の県外イベントで広島へ

ロボメイツは、兵庫県尼崎市を拠点として神戸市や川西市など近隣地区でも活動しており、県外では愛知県の展示会等でブース出展を行っています。これらの活動を通してさまざまなご縁をいただき、このたび、初の広島県でのイベント参加が実現しました。

広島大学の学術・社会連携室 オープンイノベーション本部 産学連携部 バイオデザイン部門が主催し、バイオデザインサロンの第4回目として、今回の「ロボットハンド工作 プログラミング体験 セミナー」が開かれました。会場は、広島大学のサテライトスペース「広島大学きてみんさいラボ」という、広島駅に隣接するとても便利な場所でした。

ロボットハンド工作とプログラミング体験

大学、高校の先生方も講師として協力

広島大学の花之内健仁教授によるご挨拶の後、 ワークショップを開始。産業技術短期大学の二井見博文教授、神戸市立神戸工科高等学校の恒松良太先生、土井沙羅先生も講師として広島まで駆けつけてくださり、午前の部12人、午後の部11人の小学生へレクチャーをしてくださいました。

ロボメイツMAGAZINE掲載のロボット動画を活用

参加者の子どもたちに産業用ロボットについて知ってもらうツールとして、このロボメイツMAGAZINEのサイトを活用しました。つい最近、公開となった「国際ロボット展(iREX2023)」で撮影した動画を短くまとめた「高校生&高専生向け国際ロボット展スペシャルムービー」も上映。子どもたちにとって動画、そして出展各社の最新鋭のロボットが動くインパクトはかなり強いようで、目を輝かせながら見ていました。

ロボットハンド工作「パクパクハンド」

産業技術短期大学の二井見教授が設計した「パクパクハンド」は、アームロボットの先端でものをつかむハンド部分を工作キットにした教材です。

子どもが自分で組み立て、ネジを締めて作ります。本体にペンを差し込んで片手でペンを握り、もう片方の手でひもを引き口を開閉させると、ハンドの動きが再現される仕組みです。

このセミナーでは、子どもたちが組み立てたハンドを使い、アルディーノにプログラムを送って自動化するプログラミングも実施しました。

プログラミング体験 「ミニマル工場」

ミニマル工場は、産業技術短期大学の二井見教授、神戸市立神戸工科高等学校との共同研究で開発・量産したロボメイツオリジナル教材です。

ミニマルは「最小限の」という意味で、教育用小型アームロボットなど複数のロボットを同期して作業させる協調制御を行い、小学校の机の上に最小限の工場を再現することをコンセプトとしています。

このセミナーでは、産業用ロボット教材「ミニマル工場」を使ってプログラミング、ティーチング体験を実施しました。

「ピザ作りの自動化」をテーマに、ベルトコンベヤで具材に見立てたパーツを運び、アームロボットでその部品をつかんで、ピザ生地=ターンテーブルの上にのせる作業を自動化するという、ゲーム感覚のミッションです。子どもたちは楽しそうにプログラミングやティーチングに挑戦していました。

セミナーを終えて

参加した子どもの保護者の感想

参加したお子さんの保護者の方々に感想をお聞きしました。

・小学校で習っているプログラミング教育が、将来、本当に役に立つのか心配だったが、今日のセミナーで仕事と結びつくことがわかった。

・今日は息子がロボットを動かしていたが、私(母親)もロボットを触ってみたくなった。とてもよい体験だった。

・ロボットを製作するためには「機械」「電気」「制御」この3つが大切だということ。そして、チームで開発するためにはコミュニケーション能力が重要だと知った。

・国際ロボット展での最新の動画を見られて興味深かった。

・保護者も楽しめるセミナー内容だった。

・手先が器用な子でないとロボットはつくれないと思っていたが、そうではないことに気づいた。息子が夢中でロボットを操作していた。本人も楽しかったのだと思う。

ロボメイツ運営代表より

ロボメイツを運営する株式会社エアグラウンド代表の畠中は、今回のセミナーについて、次のように話しました。

「(県外の)広島大学様にまさか講師を依頼されるとは思っておらず、大変光栄に存じます。ロボメイツをスタートさせてもうすぐ約3年になりますが、活動を続けてきてよかったです。

また、セミナー中に、参加してくれた小学生から『司会者、トーク上手!』と言われました。きっとYouTuberと比較されたのだと思いますが、うれしかったです。

今後も、産業技術短期大学の先生や神戸工科高等学校の先生方とオリジナルのロボット教材をつくって、全国の小学生たちにロボット体験をしてもらえたらと思っています」。

関連リンク
ロボメイツMAGAZINE>学校紹介>産業技術短期大学のページ
ロボメイツMAGAZINE>学校紹介>神戸市立神戸工科高等学校のページ
広島大学(以下、外部サイト)
広島大学きてみんさいラボ
広島大学 ひろしまバイオデザイン